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矯正の固定式装置は痛い?生活で不便なポイントも
矯正治療を始めると、今までの生活とは少し変化が起こります。マウスピース矯正は取り外し式のため、外している間は違和感がなく、食事などもこれまでと同じ感覚で行えますが、固定式装置の場合、矯正治療が終わるまでずっと付けたままにしておかなくてはいけません。そのため、最初は生活面において色々戸惑うことが出てくるかと思います。
特に表側矯正は裏側矯正に比べてちょっと変わったこともあるようです。今回は、固定式装置でのちょっと困ることについてお話しましょう。
固定式装置とは
歯並びや噛み合わせを改善する方法には、歯の表側、もしくは裏側に装置を付ける固定式装置と、取り外し式のマウスピース矯正があり、部分的な歯並びや全体を治す方法として、主にこの3つが挙げられます。
それぞれにメリットとデメリットがありますが、固定式の装置は取り外せないため計画的に歯を動かすことができること、またマウスピース矯正では難しい症例でも対応できることがメリットです。
特に表側矯正はそれまでの金属ブラケットだけでなく、審美性を重視したクリアブラケットやホワイトワイヤーを使う傾向が増えてきています。これまでの「ギラギラ目立つ装置」ではなくなってきているのは、あの金属のギラギラが嫌で・・・と矯正を躊躇していた方にとっては選択肢が増えることとなるでしょう。
マウスピース矯正にはない不便さ
マウスピース矯正は自己管理がきちんとできないと歯が計画通り動かないというデメリットがあります。しかし、取り外し式ゆえの便利さは、固定式装置と比べると大きくリードするでしょう。
固定式の不便なところといえば、「食事しにくい」「歯磨きしにくい」「虫歯リスクが高い」ですが、実際のところはどうなのでしょうか。
食事に関しては、繊維の多いもの、細いものがブラケットに引っかかりやすいそうです。たとえばもやしやエノキなどは、装置にひっかかって食べにくいという声が上がっています。今からお鍋のシーズンに入りますが、エノキが食べづらいのは、ちょっと物足らないかもしれませんね。
歯磨きについては、意外にもそれほど苦労はしないようです。歯ブラシを縦に持って磨く縦磨きをすると、案外うまくいくようです。普通の歯ブラシに加え、小さな毛先の山がついているワンタフトブラシを使うと、ブラケット周りなど細かな部分もより磨きやすいのではないかと思います。
きちんと歯磨きができると虫歯リスクも減ります。まずはしっかりと歯磨きをしましょう。
ブラケットにマスクの繊維!?
今年はコロナウィルスの大流行に加え、今からのシーズンは風邪やインフルエンザにかかりやすいなど、マスクが手放せない時期になりました。このマスクが、表側矯正をしている人にとってちょっと困った存在になるようです。
それは、一日の終わりにマスクを外したときに、不織布マスクの繊維がブラケットにたくさん付いているということです。マスクのモケモケした繊維が付いていると、歯磨きがちょっと大変になるかもしれませんね。これが意外にもちょっと困るのは、今年のコロナによる影響かもしれません。不織布ガーゼではなく、ウレタン製のものなど繊維が付かないマスクを使うと良いでしょう。
矯正治療中は色々なところに制限を感じ、面倒くさいな、と思うことも多々あると思います。しかし、キレイな歯並びや正しい噛み合わせを手に入れたときは、矯正中のそんな思いも吹き飛んでしまうことでしょう。
コラム監修者 :にしお歯科院長 西尾裕司
大阪大学歯学部を卒業後、医療法人江坂歯科医院に勤務、翌年院長に就任する。その後、大阪府の歯科医院にて 5年間勤務。その後、平成18年に「千里中央 にしお歯科(大阪府豊中市)」を開院。