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すきっ歯って自然に治るの?対策と正しい治し方とは
口元のお悩みは、ガタガタの歯並びや出っ歯だけではありません。歯並びは悪くないのに、歯と歯の間にすき間がある、いわゆる「すきっ歯」と呼ばれている歯並びのお悩みを聞くことがあります。特に前歯にすき間があると、笑ったときにとても目立ち、恥ずかしく、つい手やマスクで口元を隠してしまうのではないでしょうか。ではこのすき間は、矯正治療で改善することは可能なのでしょうか。
空隙歯列(すきっ歯)、正中離開とは
歯と歯の間にすき間があるすきっ歯は、専門的には「空隙歯列(くうげきしれつ)」と言います。また前歯の中心にすき間がある状態を「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼んでおり、よく口元のコンプレックスとして挙げられます。特に正中離開は真っ正面から見るととても目立ってしまう歯並びです。
空隙歯列、正中離開ともに見た目の問題だけでなく、歯と歯の間から空気が漏れて発音がやや不明瞭になる、食べ物が挟まりやすいといった日常生活への不便さの他、口腔内の乾燥による細菌の増殖のため、むし歯や歯周病リスクが高まるといった、お口の健康維持にも影響が懸念される不正咬合のひとつです。
空隙歯列や正中離開になる原因には、歯が小さい、歯の本数が足らない、前歯の付け根から唇に伸びる「上唇小帯」というスジの発達異常などが考えられます。
すきっ歯の治療法について
歯と歯のすき間をなくし、キレイな口元になると笑顔に自信が戻り、生き生きとした日常を取り戻すことができるでしょう。またむし歯や歯周病リスクが低減するなど、コンプレックスの改善だけでなく、歯や歯ぐきの健康維持もしやすくなります。
歯と歯のすき間を埋める治療法として考えられるのは、以下の3つの方法です。
・セラミック治療
・ダイレクトボンディング
・歯列矯正
セラミック治療は歯を削る必要があり、抵抗を感じる方もいるかもしれません。ダイレクトボンディングは、すき間が狭い正中離開などには向いていますが、歯全体にすき間が多い空隙歯列にはあまり向かないでしょう。また噛み合わせの問題もあります。
歯列矯正による改善は、すき間を埋めるだけでなく、お口全体の噛み合わせも整えることができます。空隙歯列の方には特に向いている治療法と言えるでしょう。
範囲が狭く、少しのすき間なら部分矯正による改善も可能です。部分矯正で対応できるかどうかは、歯科医師にまず相談してみましょう。
なお乳歯の歯のすき間は大きな問題にはなりません。むしろ永久歯列を整えるために必要とも言えます。ただし上唇小帯にある場合、永久歯に生え変わったときにすき間ができる可能性があります。
歯のすき間にお悩みの方、いちど歯科医師に相談してみて下さい。
コラム監修者 :にしお歯科院長 西尾裕司
大阪大学歯学部を卒業後、医療法人江坂歯科医院に勤務、翌年院長に就任する。その後、大阪府の歯科医院にて 5年間勤務。その後、平成18年に「千里中央 にしお歯科(大阪府豊中市)」を開院。