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部分矯正のメリットとデメリットについて
できれば目立つ前歯だけでもキレイに治したいけど、矯正治療は費用も高く、治療期間も長い・・・こんなお悩みをお持ちの方はとても多いと思います。このようなお悩みの方に「部分矯正」という選択肢があることを、存じない方も多いのではないでしょうか。「部分矯正って何?」という方に、部分矯正のメリットとデメリットについてお話いたします。
前歯だけに特化した部分矯正
歯並びのお悩みでとても多いのは「ガタガタ」「出っ歯」といった、目立つ前歯の部分ではないでしょうか。「奥歯がガタガタで」という方ももちろんいらっしゃいますが、歯並びに関するお悩みで圧倒的に多いのは、「目立つ前歯」です。
コロナ禍が落ち着きを見せ始め、マスクを外す方も増えてきました。その中で、「目立つ前歯の歯並びの悪さ」は、これまでマスクで隠せていたコンプレックスを再び感じるようになってしまうのではないでしょうか。
歯並びを改善するには、歯列矯正が最も一般的な方法です。しかし矯正治療は費用が高い、治療期間が長いといった理由で躊躇する方も多いでしょう。実際に「矯正治療をしたいけど、費用が高い」というお声は圧倒的に多く、コンプレックスを解消するに至らない大きな原因となります。
このような方に適した治療法が「部分矯正」です。部分矯正は前歯だけを動かし、気になる歯並びを治すことができる治療法で、全体矯正を諦めていた方にお勧めの方法です。前歯に特化した部分矯正を行うことで、気になる前歯のコンプレックスを解消することができる可能性が高まりますが、部分矯正にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。次で詳しく見ていきましょう。
部分矯正のメリットとは?
前歯の歯並びを改善するだけでもお顔の印象はずいぶん変わります。部分矯正には興味あるけど、どんな特徴があるの?という疑問がある方に、まず部分矯正のメリットをご紹介します。
・全体矯正と比べて費用が安い
部分矯正のいちばんのメリットは、全体矯正と比べると費用をグッと抑えることができることです。全体矯正の相場は80万~120万くらいですが、部分矯正の場合、およそ3分の1くらいの費用に抑えることが可能です。矯正は高いから・・・と諦めていた方にとって大きなメリットとなるでしょう。
・治療期間が短い
部分矯正のもう一つのメリットは、治療期間を抑えられることです。奥歯は動かさず、前歯のみを動かすため、治療期間が短くて済みます。「結婚式があるからそれまでに前歯の歯並びを治したい」「面接があるから前歯だけでもきれいにして面接に臨みたい」など、目的がある場合、短期間で前歯の歯並びを治したい方に、部分矯正は大きな効果を発揮します。
・抜歯をしなくて済む
基本的に部分矯正は、抜歯をしません。歯を動かすためのスペースを作るための「IPR」という処置は行われることが多いですが、抜歯をしないためストレスや抜歯に対する恐怖心を抱くことはありません。
部分矯正のデメリット
部分矯正にはメリットもありますが、その反面いくつかのデメリットも存在します。次に部分矯正のデメリットを説明します。
・噛み合わせまでは治せない
部分矯正は、あくまでも「前歯の歯並びを治す」ということに特化しています。そのため、噛み合わせまでは改善できないことがほとんどです。ごく軽度な症例の場合、噛み合わせまでうまく治ることもありますが、基本的に部分矯正は「見た目をきれいにする」ということが目的であり、噛み合わせを良くする、ということがゴールではないことをまず理解しておきましょう。
・歯と歯の間を削る必要がある
メリットの面で少し触れましたが、部分矯正では基本的に抜歯しません。しかしそれでは歯を動かすためのスペースが不足してしまうこともあります。そのため、歯にスペースを作るための「IPR」とい処置が必要になることがあります。ヤスリのようなもので歯の側面を少し削り、スペースを作る方法です。IPRで歯を削る量は決まっていますので、必要以上に削ることはありません。
・どんな症例にも適応できるわけではない
部分矯正は、どんな症例でも対応できる万能の治療法というわけではありません。本来なら抜歯をして全体矯正が必要なケースで無理に部分矯正を行った場合、スペースが足らずに、かえって口元の突出感が目立つようになった、というケースも考えられます。
部分矯正は、軽度な症例に対応できる治療法です。ご自身の歯並びの状態によっては部分矯正が適応しないケースもありますので、事前に担当医と十分な相談が必要です。
部分矯正と全体矯正では、目的のゴールが異なります
費用を抑えて短期間で前歯の歯並びを治すことができる部分矯正ですが、全体矯正と比べると、まず目的のゴールが違います。
部分矯正はあくまでも「見た目を治すための審美性を重視した治療」である反面、全体矯正は、歯並びだけでなく噛み合わせもきちんと治すため、「噛む機能まで治すことを目的とした治療」ということになります。
そのため、部分矯正で「見た目の改善だけを求める」場合、噛む機能に影響を及ぼす可能性も否定できません。そのため「部分矯正をして噛めなくなった」という声が上がっているのも事実です。
矯正のゴールをどこにするのか。求めることは審美性か機能性なのか。部分矯正と全体矯正で治した場合、何が違うのかなど、事前によく相談することがとても重要です。
まずはご自身の歯並びは部分矯正で治せるのか、噛む機能に大きな影響がないかなど、しっかりと相談して納得してから治療に臨まれることをお勧めします。
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