トップページ > にしお歯科監修コラム|大阪部分矯正・プチ矯正ナビ > アソアライナーとは? マウスピース矯正を検討中の方へ詳しく解説
アソアライナーとは? マウスピース矯正を検討中の方へ詳しく解説
矯正を考えている人の中には「アソアライナー」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。アソアライナー矯正とは、マウスピースを使った歯列矯正のこと。部分矯正をする際にもよく使われる装置です。
そんなアソアライナーのメリットやデメリットなどを詳しく見ていきましょう。
アソアライナーとは
アソアライナー(asoaligner)とは、マウスピース矯正の一種。透明で薄いマウスピースで、審美性に優れています。目立たない矯正装置として、選ばれる方が多い矯正手法です。
約1ヶ月おきに新しいアライナーを作成し、理想の歯並びに近づけていきます。
ワイヤー装置を使った矯正との違い
ワイヤー矯正と最も違うのは、見た目。ワイヤー矯正はブラケットという装置を歯に装着し、そこにワイヤーを通すことで刃を動かします。白や透明で目立ちにくいブラケット・ワイヤーを使えばそこまで気にならないという方もいますが、どうしても表面に立体的な装置をつける分、目立ちやすくはなるでしょう。
また、矯正中に装置を外せるかどうかも違いの1つ。ワイヤー矯正は一度装着すると自分で外すことができないので、食事や歯磨きも装着したまま行う必要があります。一方アソアライナー(マウスピース矯正)の場合は自身で着脱が可能。食事の時や歯を磨くときなど、適宜外すことができるので衛生的です。
インビザラインと何が違うのか
アソアライナーとインビザラインは、どちらもマウスピース矯正の一種です。
インビザラインは一度歯型をとったらアメリカでマウスピースを製造し、順番に装着します。アメリカでの製造になるため、歯型をとってから実際の治療に入るまでは時間がかかってしまいます。
一方アソアライナーは治療中何度か歯型をとり、日本の工場でマウスピースを製造します。インビザラインに比べて比較的早く治療が始められるといえるでしょう。
また、インビザラインは全体矯正に向いていますが、部分矯正にはアソアライナーやアクアシステムというマウスピース矯正が使われることが多くあります。
アソアライナー装置が適応しないケース
アソアライナー矯正を希望されていても、必ず治療ができるというわけではありません。
・抜歯が必要な場合
・上下顎の位置の大きな不調和
・複雑な歯のコントロールが必要な場合
上記の場合はアソアライナーでの矯正治療が困難という判断になってしまいます。
これらに当てはまらない、軽微な歯の移動であれば対応が可能です。特に奥歯のかみ合わせに問題がなく、前歯だけ動かしたいという際にはよく使われる治療法といえるでしょう。
アソアライナーのメリット
ここからはアソアライナーのメリットについてご紹介していきます。
比較的目立ちにくい
アソアライナーは薄くて透明なマウスピースなので、装着時も目立ちにくいのがメリットの1つ。インビザラインに比べてもさらに薄いので、矯正中の見た目を気にする方には特におすすめの方法です。
食事や歯磨きで取り外しできる
マウスピースですので、食事中や歯磨きの際には取り外すことができます。ワイヤー矯正だとブラケットやワイヤーに食べ物が詰まって口臭の原因になったり、見た目が気になるという患者さんもいるので、衛生面を気にする方にはマウスピース矯正が合っているかもしれません。
費用が安い
ワイヤー矯正やインビザラインなどと比べても、アソアライナーは経済的に負担の少ない歯科矯正です。特に部分矯正で使われることが多いため、動かす歯が少ない分、治療費用も抑えることができます。矯正にかかる料金を気にされているのであれば魅力の1つといえるでしょう。
痛み・違和感が少ない
とても薄い素材を使用しているため、他の矯正器具に比べて違和感があまりありません。矯正中によく聞くような「話しにくい」「口内炎ができる」といったトラブルは起こりづらいといえるでしょう。
また、矯正時の痛みが少ないのもメリットの1つ。ワイヤーなどは器具をつけてすぐに痛みがでてきてしまいますが、アソアライナーは噛む力を利用して少しずつ歯を動かすため、あまり痛みがありません。痛みに弱い人は要チェックです。
矯正中の虫歯治療が可能
インビザラインは同じマウスピース矯正でも、矯正中の虫歯治療が難しくなります。なぜなら、歯型を一度に製造するため、虫歯治療で歯の形を変えるわけにはいかないのです。
一方アソアライナーは都度型取りをしてマウスピースを作成するため、矯正中でも虫歯の治療をすることができます。虫歯になりやすい方にはメリットといえるでしょう。
同時にホワイトニングもできる
アソアライナーを利用して、ホームホワイトニングを行うことも可能です。ご希望の方はぜひご相談ください。
アソアライナーのデメリット
メリットがたくさんあるアソアライナーですが、デメリットも存在します。アソアライナーでの歯列矯正をお考えの方は、デメリットも把握した上でご決断ください。
適応していないと装着ができない
前述しましたが、アソアライナーは誰でも使える治療法ではありません。かみ合わせに大きな問題があったり、抜歯を伴う大々的な治療が必要だったりする場合は、適応していないのです。
アソアライナーで矯正をしたいと考えていても、歯の状態によっては難しいということをご理解いただければと思います。
自分の意思での装着が必要
アソアライナーは着脱ができる矯正器具です。そこがメリットでもあるのですが、考え方によっては自分でしっかりと装着時間を管理できなければならないというデメリットにもなりえます。
当院では1日20時間以上の装着をおすすめしております。つけ忘れ等ないよう、しっかりとご自身で管理いただくことが大切です。
歯型を取る回数が多い
アソアライナーは都度歯型をとってマウスピースを製造するため、歯型をとるのが苦手な方にはデメリットに思えるかもしれません。もし来院が難しい場合は3ヶ月分の歯型をまとめて製作する「スリー イン ワン アライナー/3step-in-1 Aligner」というものもありますので、ご相談いただければと思います。
アソアライナーの留意点
アソアライナーでの矯正をお考えの場合、気にしておいた方が良い点をいくつかご紹介します。
まずはアソアライナーが適応するかの確認
どんなにアソアライナーに魅力を感じていたとしても、歯の症例によってはつけられないこともあります。いずれ装着するにしても、まずはワイヤーなど他の矯正器具で歯を動かす必要が出てくることもあるでしょう。アソアライナーを扱っている歯科医院に行き、自分が適応するのかどうかの確認をしておくと安心です。
通いやすい歯医者/矯正歯科を選ぶ
他の矯正でもそうなのですが、器具を装着して終わりではありません。特にアソアライナーは月に1度程度歯型をとってマウスピースを製作するため、定期的な通院が必要です。
ご自宅や職場が近い、遅くまで診療している、土日祝日も開いているなど、ご自身に合ったクリニックで矯正を始めることをおすすめします。
目立たない矯正としておすすめ!
アソアライナーはなんといっても目立ちにくいのが特徴の矯正器具。薄く透明度が高いため、つけていて違和感をあまり感じることがありません。前歯の位置だけ揃えたい、後戻りが気になるといった軽微な歯の移動には特におすすめの治療法です。
ぜひご検討くださいませ。
コラム監修者 :にしお歯科院長 西尾裕司
大阪大学歯学部を卒業後、医療法人江坂歯科医院に勤務、翌年院長に就任する。その後、大阪府の歯科医院にて 5年間勤務。その後、平成18年に「千里中央 にしお歯科(大阪府豊中市)」を開院。