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部分矯正にはデメリットも? 全体矯正と悩む場合はココをチェック!
こんにちは。大阪府豊中市・千里中央駅徒歩5分の歯医者・にしお歯科です。
今回は部分矯正のデメリットについて詳しくご紹介。
費用や期間を抑えることのできる画期的な治療ではあるものの、デメリットもいくつか存在します。
その辺もしっかり理解したうえで治療に臨まれるのがおすすめです。
もちろん、ここで解決しなかった疑問がありましたら、ぜひ当院にいつでもご相談くださいませ。
部分矯正とは
まず、部分矯正とはスマイルライン(前歯)を対象とした歯列矯正です。
ほとんどの場合は前歯6~8本に矯正装置をつけて歯を動かします。
「直近のイベント(結婚式や成人式など)までに歯並びを治したい」
「歯並びが気になるけれど費用は40~50万円くらいまでしか出せない」
「長期間矯正歯科に通ってじっくり矯正する自信がない」
「かみ合わせよりも笑ったときの見た目が気になる」
このように短期間で矯正したい、矯正費用を抑えたい、前歯だけが気になるという方には特におすすめできる矯正方法であるといえるでしょう。
部分矯正には種類がある
部分矯正とひとことで言っても、種類がいくつかあるのでご紹介します。
ワイヤー矯正
代表的なのはワイヤー矯正。矯正といえばこのワイヤー矯正を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
前歯にブラケットという器具と、ワイヤーを装着して歯を移動させるのがこのワイヤー矯正です。
ブラケットやワイヤーにもメタル、セラミック(ホワイト)、プラスチック(ホワイト)などの種類があり、予算や目立ちにくさなどから素材を選択することが出来ます。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、その名の通りマウスピースをはめて過ごしていただく矯正方法です。
当院ではアソアライナー、アクアシステムといったマウスピース矯正を取り扱っています。
中でもアクアシステムはホワイトニングも同時にできる歯科矯正として人気です。
詳しくは「部分矯正・プチ矯正について」をご覧ください。
マウスピース矯正は比較的目立ちにくく、必要時には取り外しできるのが特徴です。
ワイヤー矯正だと歯磨きや食事時に気になるという方がいらっしゃるので、そういった方にはおすすめの方法といえるでしょう。
クイック矯正
クイック矯正は別名「補綴矯正(ほてつきょうせい)」ともいいます。
補綴とはかぶせもののこと。セラミックス系で作ったかぶせものをつけることで歯を動かしていきます。
健康な歯を削らなければならない症例もありますが、比較的短期間で矯正をすることが可能です。
全体矯正との違い
部分矯正と全体矯正の大きな違いは、矯正する範囲でしょう。
部分矯正では前歯のみを動かしますが、全体矯正では奥歯までしっかりと動かして矯正します。
治療期間でいうと、部分矯正が5~8ヶ月程度、全体矯正が1年半~3年程度。
期間を大幅に抑えられるだけでなく、費用も部分矯正のほうが安く済むことがほとんどです。
部分矯正のデメリット
期間や費用だけ見ると、部分矯正のほうが良さそうと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし部分矯正にはデメリットも存在します。どのようなデメリットがあるのかもしっかり理解した上で、治療に臨むようにしましょう。
歯を削る必要がある
部分矯正の場合は、抜歯をすることはほとんどありません。でもそれでは歯を動かすスペースの確保ができませんよね。そこで、歯を削ることでスペースを作っていくのです。
歯を削ると、知覚過敏が起こる可能性もあります。どうしても歯を削りたくないという方には部分矯正が難しいケースも出てくるでしょう。
逆に言えば、歯を抜かなくても歯を動かせる可能性が高いのは部分矯正です。抜歯したくないからという理由で部分矯正を選ばれる患者様もいらっしゃいます。
かみ合わせは治らない
部分矯正は前歯のみの治療ですので、奥歯のかみ合わせを治すことは難しくなります。そのため、奥歯のかみ合わせに大きな問題がある場合は、部分矯正が出来ないというケースも出てくるのです。
歯並びだけでなく奥歯のかみ合わせまでしっかり治したいという方は、全体矯正を選択することになります。
仕上がりが全体矯正には及ばない
前歯が整うだけでも、見た目はかなり変わります。しかし、どうしても全体矯正ほどの効果を得ることは難しいのが現状です。
例えばEライン。Eラインとは横顔の鼻先からあごの先端を結んだラインのことをいいます。このEラインをきれいにしたいというご相談には、抜歯をしない部分矯正では受けることが出来ない可能性があるのです。
歯並びを大きく変えたいという方には、部分矯正は向いていないかもしれません。
Eラインの矯正については当院のコラムでも詳しく記載しておりますので、よろしければ併せてご覧ください。
→抜歯をしない部分矯正で、Eラインは改善できないでしょうか?
リテーナーを使った保定期間がある
部分矯正はワイヤーやマウスピースを外したら終わりと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、歯並びが一旦きれいになったからといって、そのままにしておいても良いというわけではありません。
ワイヤーやマウスピースを外した後は、歯が戻らないようにリテーナーという保定装置を使う必要があります。
一般的には矯正装置をつけていた期間と同じ程度リテーナーをつけるといわれていますが、患者様によってその期間はまちまち。
部分矯正は数ヶ月ですべてが終わるんだ、と思っていた方は、少しイメージの違いが出てくるかもしれません。
ただこの保定期間は全体矯正でも発生する期間となりますので、どちらにせよ矯正装置をつけただけでは終わらないと考えておきましょう。
もちろんメリットも!
これまで部分矯正のデメリットをお話してきましたが、もちろん部分矯正にはメリットも存在します。
・短期間で治療が終わる
・全体矯正よりも費用が抑えられる
・抜歯せずに矯正できるケースが多い
・動かす歯が少ない分痛みも少ない
・食事や歯磨き時の負担が少ない
このようにメリットもたくさんあるため、どちらの治療方法が自分に合うかをしっかり見極めることが大切です。
部分矯正では対応できないケースも
とはいえ、どんなに部分矯正をしたくても対応できないケースもございます。
例えば奥歯のかみ合わせが極端に悪かった場合。かみ合わせを治すことが重要事項となるため、部分矯正では対応できないかも知れません。
また、八重歯や出っ歯、すきっ歯などの症例は部分矯正で治せることもあるのですが、その症状が重度だと部分矯正では難しい場合も。
ご自身での判断は難しいため、まずはご相談いただければと思います。
治療法は自分にとって合うか検討を
歯列矯正で人生が変わったという人もいるほど、審美面にとっても良い治療法です。その分、自分に合った治療は何なのか、しっかりご自身で判断頂く必要があります。
費用、期間、仕上がり、痛みなど、どこに重きを置くかは人それぞれ。
ご自身がどこを大切にしたいのかをしっかり考えて、治療に臨まれてください。
もちろん相談はいつでもお受けしております。患者様に合った歯科矯正の治療法をご提案させていただきますので、ご連絡お待ちしております。
当院への予約はお電話(06-6873-8020)にて承っておりますので、お気軽にご連絡くださいませ。
コラム監修者 :にしお歯科院長 西尾裕司
大阪大学歯学部を卒業後、医療法人江坂歯科医院に勤務、翌年院長に就任する。その後、大阪府の歯科医院にて 5年間勤務。その後、平成18年に「千里中央 にしお歯科(大阪府豊中市)」を開院。