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前歯の裏に歯石が!歯周病の原因になることも
歯石はプラーク(歯垢)が石灰化したもので、年齢に関係なく、付着してしまうものです。歯石をそのままにしておくと、プラークや細菌が溜まりやすくなり、歯周病の原因となってしまいます。特に下の前歯は歯石が付きやすく、歯並びがガタガタしていると、より歯周病リスクが高まってしまいます。そして歯周病リスクは、歯並びとも密接に関係しているのです。
プラークはお口の中のトラブルの元凶!
プラークとは、歯と歯ぐきの境目に付着している細菌の塊です。お口の中には無数の細菌が棲み着いており、食べかすを栄養源としてプラークを作り出します。そしてお口の中に虫歯菌や歯周病菌が存在すると、虫歯や歯肉炎、そして歯周炎を引き起こしてしまいます。特に歯周炎(歯周病)は虫歯よりもやっかいなトラブルとして急増しています。
歯石そのものは害にならない?
歯石は、プラークが石灰化したもので、軽石のようにザラザラしています。プラークは丁寧なブラッシングで落とすことができますが、歯石になると固くなって歯に強固にこびりついているため、ご自身で取り除くことは困難です。
歯石はそのままにしておくとそこへプラークが蓄積され、プラークの中に潜んでいる細菌が毒素を放出して歯ぐきに炎症を起こします。この状態がいわゆる歯肉炎で、歯周病の前段階のようなものです。歯石除去やクリーニングを定期的に行うことで、歯周病への進行を食い止めることは可能です。新たなプラークが付きやすく、歯周病リスクを高める歯石はできるだけ定期的に取り除くことが望ましいでしょう。
歯並びが悪いと歯周病になりやすい
歯石は、特に下の前歯裏側に付きやすいことが特徴です。奥歯にはほとんど付いていなくても、前歯の裏側はほとんどの方に歯石が付いてしまいます。特に前歯の歯並びがガタガタしているとブラッシングが困難になり、どうしても磨き残しが出てきます。そこへプラークが作られ、歯石となって歯周病リスクを高めてしまうのです。
下の歯並びが悪いと、どうしてもブラッシング不足になってしまいます。歯並びが良い方でも下の前歯の裏側は歯石が付きやすいのですが、歯並びがガタガタしている方は、さらに歯周病リスクを高めてしまいます。
そこで前歯を部分矯正し、歯並びを整えることで歯磨きがしやすく、歯周病リスクはかなり低くなると言えます。部分矯正は、気になる前歯の審美的トラブルを低価格で改善することができる優れた治療ですが、歯周病リスクを抑えるという効果も持ち合わせています。
健康な美しい歯は笑顔に魅力を添えます。前歯のガタつきにお悩みの方は、見た目だけでなく、お口の中のトラブルを抑える効果を持ち合わした部分矯正を検討してみてはどうでしょうか。
コラム監修者 :にしお歯科院長 西尾裕司
大阪大学歯学部を卒業後、医療法人江坂歯科医院に勤務、翌年院長に就任する。その後、大阪府の歯科医院にて 5年間勤務。その後、平成18年に「千里中央 にしお歯科(大阪府豊中市)」を開院。