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歯列矯正は失敗すると老け顔になるって本当?原因は出っ歯治療によるほうれい線?
「歯列矯正に失敗すると老け顔になる」なんて噂を聞いたことがありませんか?
その原因は、ほうれい線や輪郭が変化したように見える点にあり。つまり、老け顔になる可能性は0ではないのです。
ではいったいなぜそんな事が起こるのか、回避する方法はないのか。しっかり解説していきます。
歯列矯正で老け顔になる可能性はあるのか
こんにちは。大阪府豊中市・千里中央駅徒歩5分の歯医者・にしお歯科です。
歯列矯正を考えている人の中には、「老け顔になったらどうしよう」といった不安を抱いている方が一定数いらっしゃいます。
歯列矯正をした女優さんなど、有名人のビフォーアフターを見て「老けた」と感じる人もいるのでしょう。
事実、歯列矯正をしたことが原因で「老け顔になった」と思われる可能性は、0ではありません。
矯正で老け顔になったと言われる原因
ではいったい、なぜ老け顔になったと言われてしまうのでしょうか。
それには大きく2つの原因が考えられます。
ほうれい線が目立つようになった
老け顔と言われてしまう原因の1つが、「ほうれい線」です。
歯列矯正がきっかけでほうれい線が目立つようになると、以前よりも老けて見えてしまうケースがあります。
矯正して前歯を後ろに引っ込めた際に、唇が下がりすぎてしまったり、前歯で引っ張っていた皮膚がゆるんでしまったりしたことが原因でしょう。
矯正自体で皮膚が伸びるということはありません。あくまで矯正は口の中を補正するもの。お口の外にある皮膚の伸縮を促すものではないのです。
しかし、出っ歯を過度に引っ込めるなど、前歯を大きく移動させることによってほうれい線が目立ってしまうことはあります。これは皮膚が伸びたり、ほうれい線が濃くなったというわけではありません。今までは前歯で引っ張っていた皮膚が、前歯が引っ込むことでゆるみ、皮膚が伸びたように感じてしまうことが原因です。
輪郭が変わったように見える
矯正治療をすることで輪郭が変わってみえることも。
歯列矯正をすると、かみ合わせが改善されます。かみ合わせが改善されると、咬筋という筋肉への過度な負担がなくなるのです。
この咬筋は発達することでエラが張ったように見えてしまうことがあるもの。咬筋の発達が抑えられることで、輪郭が変わったように見えることもあるでしょう。
面長になって老けた、と言われる原因は咬筋の発達にあると思われます。
表情筋の衰え
矯正治療中は器具の違和感から、うまく食事を噛みしめることが出来ず、表情筋が衰えてしまうことがあります。
表情筋が衰えることで、一時的に顔が老けて見える場合も。その場合は簡単に表情筋をトレーニングすることですぐに解消できるのでご安心ください。
また、ワイヤー矯正ではなくマウスピース矯正であれば、食事中に矯正器具を外すことが可能です。どうしても食事をうまくとれなくなるのが嫌だという方は、マウスピース矯正を検討してみるのも良いでしょう。
【矯正前】老け顔にならないための歯科医院選び
老け顔になるかどうかは歯列矯正をしてみなければわからないのかというと、そうではありません。
完成形を完全にご提示することは難しいものの、しっかりカウンセリングをすることで完成イメージとの乖離をなるべく少なくすることは可能です。
では、どういった視点から歯医者を探すとよいのでしょうか。
矯正前のカウンセリングが丁寧か
矯正歯科の多くは、矯正を始める前にカウンセリングを行います。
まずはカウンセリングに行ってみて、話をしっかり聞いてくれるか、矯正の説明をちゃんとしてくれるかを見極めましょう。
カウンセリングの時点であまり満足できなければ、その歯科医院とは相性が合わないということ。
他の歯医者・矯正歯科での歯列矯正をおすすめします。
矯正が始まると何度も通うことになるので、不安な点をできるだけなくした通院が必要です。
矯正治療の方法は医院、医師によって判断が異なります。ある歯科医院ではできないと言われたことが、別の歯科医院でできるかもしれません。
後悔しないよう、納得がいく場所での歯列矯正をおすすめします。
通院しやすいか
また、立地的に通院しやすいかという点も重視するといいでしょう。
歯列矯正の種類にもよりますが、月に1回程度通院することが多くあります。その場合、立地が悪いとなかなか通院が難しく、治療スケジュールがずれてしまうことも。そうすると、その分治療期間が伸びてしまうのです。
矯正中に気になることが出てきた場合も、すぐに通院できたほうが安心ですよね。特にほうれい線を気にしている場合、途中経過で「このまま歯が動いても大丈夫?」と心配になることもあるでしょう。そんなときすぐに通える歯科医院であれば、安心して通院が可能です。もし歯が動きすぎているなど想定外のことがあれば、来院することで修正できる場合もあります。
夜遅くまで開いている、土日も診療しているなど、自分の生活スタイルに合った歯科医院を探してみてください。
【矯正後】老け顔になってしまったら
万が一、矯正が終わったあとに「老け顔になったかも」と感じた場合はどう対処すればいいのでしょうか。
マッサージやエクササイズを行う
矯正で老け顔になった、ほうれい線が目立つようになったという場合、頬のたるみやむくみ、表情筋の衰えなどが考えられます。
その場合はお顔のマッサージや表情筋のトレーニングで解消することができるかもしれません。
特に矯正中は、器具の違和感や痛みからうまく食事を摂ることが出来ない場合も。その場合歯を噛みしめることができず、表情筋が衰えてしまっていることもあるのです。
表情筋のトレーニングをしてみて、それでも効果がない場合は次の解決策も考えてみてください。
再治療をする
矯正後のイメージがあまりに違っている場合、再治療を希望される患者様もいらっしゃいます。
費用や期間が倍かかってしまうという大きなデメリットはありますが、どうしても納得がいかないのであれば再治療も可能です。
部分矯正でも歯並びはよくなる?
これまで歯列矯正全体のお話をしてきましたが、矯正を検討されている方はぜひ「部分矯正」も選択肢に入れてはいかがでしょうか。
部分矯正は全体矯正よりも少ない費用、短い期間で治療が可能です。
治療するのはスマイルラインのみ。かみ合わせなどを治すことはできませんが、口元の見える部分のみ整えたいという方にはおすすめの施術であるといえます。動かす歯が少ない分、痛みが少ないのも特徴の1つです。
出っ歯、八重歯、すきっ歯などの悩みは、部分矯正でも解決できます。ただ重度なかみ合わせの悪さなど歯の状態によっては部分矯正が適用できない場合もあるので、まずはカウンセリングにお越しください。
完成イメージに合った方法をとることが大切
費用や期間、痛みなどを考えると、矯正治療は大きな決断であると考える人も多いでしょう。
大きな決断をしたのに、イメージ通りの仕上がりにならないのはショックが大きいと思います。
そうならないためには自分に合った歯科選びがとても重要となってくるのです。
まずは希望のイメージを相談してみて、そのイメージを叶えてくれそうな矯正歯科を探してみてくださいね。
コラム監修者 :にしお歯科院長 西尾裕司
大阪大学歯学部を卒業後、医療法人江坂歯科医院に勤務、翌年院長に就任する。その後、大阪府の歯科医院にて 5年間勤務。その後、平成18年に「千里中央 にしお歯科(大阪府豊中市)」を開院。