トップページ > にしお歯科監修コラム|大阪部分矯正・プチ矯正ナビ > 歯列矯正治療中に起きやすいトラブルとは?口内炎ができることも
歯列矯正治療中に起きやすいトラブルとは?口内炎ができることも
矯正治療をしている間は、矯正装置をずっと付けたままになります。そのため違和感が多いだけでなく、お口の中のトラブルが起きやすくなっている状態でもあります。では矯正治療中はどのようなトラブルが起きやすいのでしょうか。
矯正治療中に起きやすいトラブルについて
矯正装置を装着して歯並びや噛み合わせを整える矯正治療は、長い期間に及びます。部分矯正は全体矯正に比べると期間は短くなりますが、その間は装置を付けたまま過ごすことになるため、やはりトラブルを引き起こす可能性があります。では矯正治療中に起きやすいトラブルをご紹介します。
・むし歯および歯肉炎・・・矯正治療中で最も起こりやすいのが、むし歯と歯肉炎です。ワイヤー矯正など固定式の矯正装置の場合、歯磨きがし辛いため汚れが残りがちになります。そこへ細菌が棲みつくことでむし歯や歯肉炎になってしまいます。
・口内炎・・・矯正装置が装置を唇など粘膜に当たることで傷になり、そこから口内炎になってしまうことがあります。
・装置の破損や紛失・・・マウスピース矯正や床矯正など取り外し式の矯正治療の場合、装置が破損したりなくしてしまうなどのトラブルが起きることがあります。またワイヤー矯正の場合はワイヤーが折れる、ブラケットが外れることもあります。
・装置の交換や調整後の歯の痛み・・・毎月の調整やマウスピースの交換などを行った後に、歯が動く痛みを感じることがあります。この痛みがあるということは順調に歯が動いていることを意味しますが、痛みが強く出ることがあります。痛みがひどいときは、ぬるま湯を口に含むと和らぐことがあります。
歯列矯正でトラブルが起きた場合の対処法
矯正装置を付けている以上、どうしても違和感や痛みは避けられません。歯が動く痛みが強い場合は痛み止めを処方してもらえるかどうか確認しましょう。ほとんどの場合、処方してもらった痛み止めを飲むことで症状は緩和されます。ただし痛みどめを飲むと歯の動きが鈍くなるので飲み過ぎは控えましょう。
むし歯や歯肉炎の場合、まず治療を行う必要があります。治療後はお口の中の環境維持に努め、清潔に保つようしっかりとブラッシングを行う必要があります。
装置が当たって痛い、口内炎ができたなどのトラブルは、口内炎用の塗り薬で対処します。また装置を少しだけ削って当たりをなくすこともあります。
装置を破損してしまった場合や失くしてしまった場合は速やかに歯科医院へその旨を伝えましょう。修理や新しいものを作製しますが、ほとんどの場合、別途費用が必要となります。
矯正治療は長期間にわたり矯正装置を付けるため、できるだけトラブルがないように過ごしたいものですね。何か気になることが起きた場合、早めに受診して対処してもらいましょう。
コラム監修者 :にしお歯科院長 西尾裕司
大阪大学歯学部を卒業後、医療法人江坂歯科医院に勤務、翌年院長に就任する。その後、大阪府の歯科医院にて 5年間勤務。その後、平成18年に「千里中央 にしお歯科(大阪府豊中市)」を開院。