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受け口は部分矯正で治る?早めの治療が大切!
口元のお悩みのひとつに、「受け口」という声をよく聞きます。本来、上の前歯が下の前歯を数ミリ覆っていますが、受け口もしくは反対咬合と言われる噛み合わせはその逆で、下の前歯が上の前歯を覆ってしまいます。この噛み合わせの異常は、部分矯正で改善することができるのでしょうか。
受け口のコンプレックス
受け口は、出っ歯と同じくらい大きなお悩みのひとつです。必ずしも歯列が悪いわけではなく、正面からぱっと見ると何の問題もないように見えますが、横から見ると下顎が前へ出ており、特徴のある見た目になってしまいます。また重度になると、顎が三日月のように見えるため「しゃくれ」とも言われることがあります。この見た目に大きなコンプレックスを抱える方が多くいらっしゃいます。
受け口をそのままにするとどうなる?
受け口は見た目だけでなく、機能にも悪影響を与えてしまいます。では受け口をそのままにしておくと、どのような悪影響が起きるのでしょうか。
・顎の骨に負担がかかり、顎が痛くなったり将来的に顎関節症になる恐れがある
・咀嚼しにくい。そのため消化不良を起こすことがある
・発音が不明瞭になる。特に「サ行」が聞き取りにくい
このように、受け口を放置すると見た目だけでなく、お口の機能や日常生活にも困難が出てくる可能性があります。
受け口は部分矯正で改善できる?
受け口の原因は、遺伝などの骨格性のものと、日常の癖による歯性のものに分けられます。その多くは骨格性で、両親のどちらかが受け口だと、お子さんに遺伝する可能性はかなり高くなってしまいます。
いっぽう歯性が原因の場合、舌で下の歯を押すなどが考えられます。これは出っ歯でも同じですが、日常の何気ない舌癖が、歯並びや噛み合わせに大きく影響してしまうことがあるのです。
そして治療法ですが、ごく軽度の症例の場合、部分矯正で改善できることがあります。例えば歯の先端だけがわずかに上の歯を覆っている、噛み合わせている歯の一部(1~2本)が反対咬合になっているケースなどは、部分矯正で改善できることがあります。
しかし、下の歯6本が上の歯6本を完全に覆っている、既に顎がかなり前方へ突出しているなど重度のケースの場合、部分矯正ではなく全体矯正が必要になります。また骨格によっては、全体矯正だけでは難しく、将来的に外科治療も視野に入れなければならない場合もあります。
受け口はそのままにしておくと、どんどん悪化の一途を辿ってしまいます。受け口でお悩みの方は、早期に歯科医院で相談されることをお勧めします。
コラム監修者 :にしお歯科院長 西尾裕司
大阪大学歯学部を卒業後、医療法人江坂歯科医院に勤務、翌年院長に就任する。その後、大阪府の歯科医院にて 5年間勤務。その後、平成18年に「千里中央 にしお歯科(大阪府豊中市)」を開院。